理事長若月冬樹
子どもの頃に父が営むクリニックで手伝いをして育ち、父のように地域の人に必要とされる医師になることをめざす。日本大学卒業後、同大学医学部附属板橋病院救命救急センター勤務などを経て、医療法人社団麒麟会を開設。高齢者診療と小児科の外来を行っていたが、2010年頃から在宅診療中心に切り替える。2014年若葉クリニック開業、2020年7月移転。
ライフスタイルを尊重した
柔軟な在宅医療をめざして
当院は船橋市を拠点にした在宅療養支援診療所です。足が不自由などの理由で通院が難しい、あるいは認知症や精神面の状態から順番待ちのある外来に通うことが難しいといった、お子さんからご高齢の方を対象に、ご自宅や施設を訪問しています。
在宅医療というと内科や緩和ケアのみと思われがちですが、当院では毎日対応する内科のほかに、皮膚科(月2回)、整形外科(月1回)、精神科(月1回)、小児科(週1回)と専門の科も取り扱い、在宅での暮らしをより快適にする医療をご提供できるよう心がけています。
大切にしているのは、それぞれのルールや想いを尊重すること。外来と異なり、お住まいの環境に立ち入らせていただくわけですから、ご家庭や施設の規律を守ることはもちろん、一人ひとりの生活習慣や価値観に合わせた診療が必要です。オーダーメイド型の医療の提供をめざしていますので、ご相談ください。また、医療は医師が一方的に提供するものではなく、双方でつくり上げていくものだと考えています。ご遠慮なくご希望をお伝えいただけましたら幸いです。
常務理事小林容子
麒麟会開設から携わり、現在は経理や福利厚生などを担当して法人運営を支える。また、健康や食事に関する資格取得にも励み、スタッフが健康に働き続けられることにも心を配る。臨床検査技師、主任介護支援専門員、第一種衛生管理者。
医療に専念できる環境をベースに
スタッフが最善を尽くすことを願って
当法人には内科、精神科、整形外科、小児神経内科、皮膚科、呼吸器内科、眼科などを専門とする医師11人(非常勤含む)、理学療法士、看護師、臨床検査技師、社会福祉士、クラーク(事務)のスタッフが在籍しています(2020年7月現在)。各スタッフが協力しながら、船橋市、市川市を中心に訪問診療を行っています。
「誰もが笑顔で暮らせる地域づくり」を目標に24時間対応の体制を組んでいますが、安心・安全な在宅医療を提供するには、スタッフの良好な職場環境が重要な基盤だと考えています。私は経理事務などバックオフィス業務も担当し、スタッフが医療に専念できる職場となるよう心がけています。また、スタッフが健康な状態で訪問することも大切だと考えていますので、スタッフの健康管理にも努めています。
当法人の全スタッフが生き生きと前向きな姿で、患者さまとご家族の人生に向き合い、ベストを尽くした医療とケアで、地域に貢献できればと願っています。今後も時代とともに進化してまいりますので、お気づきの点やご要望などをお寄せください。
理事吉橋准子
理事長、常務理事とともに麒麟会立ち上げから関わり、すべてがトップダウン式の法人運営ではなく、スタッフの課題意識や提案も大切にする組織をめざす。法人内では理事としてだけでなく、社会福祉士として橋渡し役も担い、円滑なチーム医療と患者・家族の不安軽減に努める。主任介護支援専門員、介護福祉士、行政書士。
チーム体制による在宅医療で
安心できる暮らしを支えたい
私が当法人の開設に参画したのは、自らの介護経験により、病を患っても安心して在宅で暮らし続けるためには在宅医療が必要不可欠だと実感したからです。そこから、年齢も疾患も多様な患者さまとご家族が真に安心できる在宅医療の実現をめざして、スタッフ体制からホスピタリティーに至るまで熟慮して組織をつくり上げてきました。
安心のポイントとして重視したのは、支援のチーム体制です。患者さまを中心に、医師・看護師・理学療法士などの医療従事者、ケアマネジャーなどの福祉関係者、ご家族が一つのチームとなって生活を支えることが理想だと考えています。そのためには法人内外問わず多職種の連携や、患者さまとご家族とのコミュニケーションが欠かせません。
また、私は社会福祉士としても活動していますが、まず患者さまとご家族にどのような医療を希望されるかをお伺いし、適切に制度におつなぎして、チーム内の情報共有を図ることも大切な役割だと考えています。こうしたスタッフそれぞれの力を尽くして、在宅療養をサポートできるよう励んでまいります。
充実のスタッフ体制で
24時間365日対応
当院は24時間往診が可能な在宅療養支援診療所として、非常勤を含めて11人の医師が在籍。急な容体の変化にも対応いたします。
地域の皆さまの
ニーズにお応えします
当法人は地域に在宅療養支援診療所が少なかった頃から、ご要望を受けて訪問診療を行ってきました。地域への貢献を大切にします。
チーム医療で
きめ細かな支援を
医師、看護師、理学療法士、ケアマネジャーなど多職種がスムーズに連携し、チームとして患者さまを支えることをめざしています。
さまざまな施設・
環境に合わせた診療
特別養護老人ホームや認知症対応型共同生活介護事業所など、多様な社会福祉施設にも訪問。訪問先のご事情やルールを尊重します。
各種予防接種も
取り扱っています
インフルエンザ・肺炎球菌などの予防接種も訪問先で行っています。感染予防のため、ご家族の接種についてもご相談を承ります。
最期までご希望に
寄り添う緩和ケア
退院して自宅で療養したいと希望される方に対する緩和ケアにも対応しています。病院と密に連携を取り、お看取りまで行います。
内科
生活習慣病(高血圧、心臓病、糖尿病)や難病(パーキンソン病、ALS、全身性エリテマトーデス、強皮症)、終末期を含むがんの方など、幅広く診療。一般的なクリニックで行う採血、心電図、エコー、エックス線検査も取り扱っています。在宅酸素療法、胃ろう、膀胱留置カテーテル、中心静脈栄養、気管切開カニューレにも対応。ご要望に応じて、船橋市の健康診断やがん検診、予防接種も承ります。
小児科
人工呼吸器を装着している子どもや、いわゆる重症心身障害児、終末期の子どもに対し、医療機関と連携を取りながら、診療を行っています。在宅での呼吸器の管理をはじめとして、上記の内科と同様に幅広い病態に対応しています。また、小児の在宅医療で欠かせない訪問看護との連携にも努めています。乳児健診や各種予防接種のご希望もお受けしますので、まずはご相談ください。
整形外科
一般的な整形外科の病気に対応していますが、特に在宅医療の患者さまに多い、骨粗しょう症の治療や膝・腰などの痛みに対する疼痛コントロールに力を入れ、生活の質の改善・維持をめざしています。必要に応じて、膝関節内注射や神経ブロックを行っています。医療要否意見書やリハビリ指示書の作成にも対応していますので、適用のある方はお問い合わせください。
精神科
認知症やストレス障害、うつ病、拒食症などの方に対し、定期診察を行っています。訪問時に処方箋も発行しております。認知症では、確定診断を受けられた方を対象として、長谷川式知能評価スケールの評価などを定期的に行い、状態を確認しています。在宅での生活では、患者さまご本人もご家族もお悩みを抱え込んでしまいがちです。まずはお気軽に当院までご相談ください。
皮膚科
寝たきりの生活や高齢者に起こりやすい、褥瘡や疥癬、類天疱瘡をはじめ、皮膚科全般に対応しています。ダーモスコピーによる鑑別診断(いわゆるほくろ・しみの悪性診断)や、疥癬・白癬菌などの検鏡による診断、巻き爪の処置、デブリードマン処置(壊死組織の除去)も在宅で行えます。契約患者さまでなくても、診療枠に余裕があれば、ご自宅を訪問して単発の診療を行うことも可能です。
医療法人社団麒麟会 若葉クリニック
JR武蔵野線 船橋法典駅から徒歩6分